列王記第二5章1−19節

2022年11月27日

メッセージ:田近 亜紀子師

テーマ:「聞くことから始まる神のわざ」

1. “アラムの王の将軍ナアマンは、その主君に重んじられ、尊敬されていた。主がかつて彼によってアラムに勝利 を得させられたからである。この人は勇士で、ツァラアトに冒されていた。
2. アラムはかつて略奪に出たとき、イスラエルの地から、ひとりの若い娘を捕らえて来ていた。彼女はナアマンの 妻に仕えていたが、

3. その女主人に言った。「もし、ご主人さまがサマリヤにいる預言者のところに行かれたら、きっと、あの方がご主 人さまのツァラアトを直してくださるでしょうに。」
4. それで、ナアマンはその主君のところに行き、イスラエルの地から来た娘がこれこれのことを言いました、と告 げた。

5. アラムの王は言った。「行って来なさい。私がイスラエルの王にあてて手紙を送ろう。」そこで、ナアマンは銀十タ ラントと、金六千シェケルと、晴れ着十着とを持って出かけた。
6. 彼はイスラエルの王あての次のような手紙を持って行った。「さて、この手紙があなたに届きましたら、実は家 臣ナアマンをあなたのところに送りましたので、彼のツァラアトを直してくださいますように。」

7. イスラエルの王はこの手紙を読むと、自分の服を引き裂いて言った。「私は殺したり、生かしたりすることのでき る神であろうか。この人はこの男を送って、ツァラアトを直せと言う。しかし、考えてみなさい。彼は私に言いがかり をつけようとしているのだ。」
8 神の人エリシャは、イスラエルの王が服を引き裂いたことを聞くと、王のもとに人をやって言った。「あなたはど うして服を引き裂いたりなさるのですか。彼を私のところによこしてください。そうすれば、彼はイスラエルに預言者 がいることを知るでしょう。」

9. こうして、ナアマンは馬と戦車をもって来て、エリシャの家の入口に立った。
10. エリシャは、彼に使いをやって、言った。「ヨルダン川へ行って七たびあなたの身を洗いなさい。そうすれば、あ なたのからだが元どおりになってきよくなります。」
11. しかしナアマンは怒って去り、そして言った。「何ということだ。私は彼がきっと出て来て、立ち、彼の神、主の 名を呼んで、この患部の上で彼の手を動かし、このツァラアトに冒された者を直してくれると思っていたのに。
12. ダマスコの川、アマナやパルパルは、イスラエルのすべての川にまさっているではないか。これらの川で洗っ て、私がきよくなれないのだろうか。」こうして、彼は怒って帰途についた。
13. そのとき、彼のしもべたちが近づいて彼に言った。「わが父よ。あの預言者が、もしも、むずかしいことをあなた に命じたとしたら、あなたはきっとそれをなさったのではありませんか。ただ、彼はあなたに『身を洗って、きよくなり なさい』と言っただけではありませんか。」
14. そこで、ナアマンは下って行き、神の人の言ったとおりに、ヨルダン川に七たび身を浸した。すると彼のからだ は元どおりになって、幼子のからだのようになり、きよくなった。
15 そこで、彼はその一行の者を全部連れて神の人のところに引き返し、彼の前に来て、立って言った。「私は 今、イスラエルのほか、世界のどこにも神はおられないことを知りました。それで、どうか今、あなたのしもべからの 贈り物を受け取ってください。」
16. 神の人は言った。「私が仕えている主は生きておられる。私は決して受け取りません。」それでも、ナアマン は、受け取らせようとしきりに彼に勧めたが、彼は断った。
17. そこでナアマンは言った。「だめでしたら、どうか二頭の騾馬に載せるだけの土をしもべに与えてください。しもべはこれからはもう、ほかの神々に全焼のいけにえや、その他のいけにえをささげず、ただ主にのみささげますか ら。

18. 主が次のことをしもべにお許しくださいますように。私の主君がリモンの神殿に入って、そこで拝む場合、私の 腕に寄りかかります。それで私もリモンの神殿で身をかがめます。私がリモンの神殿で身をかがめるとき、どうか、 主がこのことをしもべにお許しくださいますように。」

19. エリシャは彼に言った。「安心して行きなさい。」そこでナアマンは彼から離れて、かなりの道のりを進んで行っ た。”
列王記 第二 5章1~19節
聖書 新改訳©2003 新日本聖書刊行会