ルカ2章1〜12節

2024年12月22日聖日

説教者 渡部 和弘 牧師
『本当のクリスマス』

1 そのころ、全世界の住民登録をせよという勅令が、皇帝アウグストゥスから出た。 2 これは、キリニウスがシリアの013総督であったときの、最初の住民登録であった。 3 人々はみな登録のために、それぞれ自分の町に帰って行った。 4 ヨセフも、ダビデの家に属し、その血筋であったので、ガリラヤの町ナザレから、ユダヤのベツレヘムというダビデの町へ上って行った。 5 身重になっていた、いいなずけの妻マリアとともに登録するためであった。 6 ところが、彼らがそこにいる間に、マリアは月が満ちて、 7 男子の初子を産んだ。そして、その子を布にくるんで飼葉桶に寝かせた。宿屋には彼らのいる場所がなかったからである。  8 さて、その地方で、羊飼いたちが野宿をしながら、羊の群れの夜番をしていた。 9 すると、主の使いが彼らのところに来て、主の栄光が周りを照らしたので、彼らは非常に恐れた。 10 御使いは彼らに言った。「恐れることはありません。見なさい。私は、この民全体に与えられる、大きな喜びを告げ知らせます。 11 今日ダビデの町で、あなたがたのために救い主がお生まれになりました。この方こそ主キリストです。 12 あなたがたは、布にくるまって飼葉桶に寝ているみどりごを見つけます。それが、あなたがたのためのしるしです。」

マルコ8章1〜13節

2024年12月15日聖日
説教者 渡部 和弘 牧師

『群衆は食べて満腹した』

1 そのころ、再び大勢の群衆が集まっていた。食べる物がなかったので、イエスは弟子たちを呼んで言われた。 2 「かわいそうに、この群衆はすでに三日間わたしとともにいて、食べる物を持っていないのです。 3 空腹のまま家に帰らせたら、途中で動けなくなります。遠くから来ている人もいます。」 4 弟子たちは答えた。「こんな人里離れたところで、どこからパンを手に入れて、この人たちに十分食べさせることができるでしょう。」 5 すると、イエスはお尋ねになった。「パンはいくつありますか。」弟子たちは「七つあります」と答えた。 6 すると、イエスは群衆に地面に座るように命じられた。それから七つのパンを取り、感謝の祈りをささげてからそれを裂き、配るようにと弟子たちにお与えになった。弟子たちはそれを群衆に配った。 7 また、小魚が少しあったので、それについて神をほめたたえてから、これも配るように言われた。 8 群衆は食べて満腹した。そして余りのパン切れを取り集めると、七つのかごになった。 9 そこには、およそ四千人の人々がいた。それからイエスは彼らを解散させ、 10 すぐに弟子たちとともに舟に乗り、ダルマヌタ地方に行かれた。  11 すると、パリサイ人たちがやって来てイエスと議論を始めた。彼らは天からのしるしを求め、イエスを試みようとしたのである。 12 イエスは、心の中で深くため息をついて、こう言われた。「この時代はなぜ、しるしを求めるのか。まことに、あなたがたに言います。今の時代には、どんなしるしも与えられません。」 13 イエスは彼らから離れ、再び舟に乗って向こう岸へ行かれた。

マルコ7章23~37節

2024年12月8日聖日
説教者 渡部 和弘 牧師

『子犬でもパン屑はいただきます』  

 

24 イエスは立ち上がり、そこからツロの地方へ行かれた。家に入って、だれにも知られたくないと思っておられたが、隠れていることはできなかった。 25 ある女の人が、すぐにイエスのことを聞き、やって来てその足もとにひれ伏した。彼女の幼い娘は、汚れた霊につかれていた。 26 彼女はギリシア人で、シリア・フェニキアの生まれであったが、自分の娘から悪霊を追い出してくださるようイエスに願った。 27 するとイエスは言われた。「まず子どもたちを満腹にさせなければなりません。子どもたちのパンを取り上げて、小犬に投げてやるのは良くないことです。」 28 彼女は答えた。「主よ。食卓の下の小犬でも、子どもたちのパン屑はいただきます。」 29 そこでイエスは言われた。「そこまで言うのなら、家に帰りなさい。悪霊はあなたの娘から出て行きました。」 30 彼女が家に帰ると、その子は床の上に伏していたが、悪霊はすでに出ていた。  31 イエスは再びツロの地方を去り、シドンを経て、デカポリス地方側のガリラヤ湖へ来られた。 32 人々は、耳が聞こえず口のきけない人を連れて来て、彼の上に手を置いてくださいと懇願した。 33 そこで、イエスはその人だけを群衆の中から連れ出し、ご自分の指を彼の両耳に入れ、それから唾を付けてその舌にさわられた。 34 そして天を見上げ、深く息をして、その人に「エパタ」、すなわち「開け」と言われた。 35 すると、すぐに彼の耳が開き、舌のもつれが解け、はっきりと話せるようになった。 36 イエスは、このことをだれにも言ってはならないと人々に命じられた。しかし、彼らは口止めされればされるほど、かえってますます言い広めた。 37 人々は非常に驚いて言った。「この方のなさったことは、みなすばらしい。耳の聞こえない人たちを聞こえるようにし、口のきけない人たちを話せるようにされた。」

マルコ7章1~23節

2024年11月24日聖日
 説教者 渡部 和弘 牧師

『人から出てくるもの、それが人を汚す』

 7  1 さて、パリサイ人たちと、エルサレムから来た何人かの律法学者たちが、イエスのもとに集まった。 2 彼らは、イエスの弟子のうちのある者たちが、汚れた手で、すなわち、洗っていない手でパンを食べているのを見た。 3 パリサイ人をはじめユダヤ人はみな、昔の人たちの言い伝えを堅く守って、手をよく洗わずに食事をすることはなく、 4 市場から戻ったときは、からだをきよめてからでないと食べることをしなかった。ほかにも、杯、水差し、銅器や寝台を洗いきよめることなど、受け継いで堅く守っていることが、たくさんあったのである。 5 パリサイ人たちと律法学者たちはイエスに尋ねた。「なぜ、あなたの弟子たちは、昔の人たちの言い伝えによって歩まず、汚れた手でパンを食べるのですか。」 6 イエスは彼らに言われた。「イザヤは、あなたがた偽善者について見事に預言し、こう書いています。 『この民は口先でわたしを敬うが、 その心はわたしから遠く離れている。 7 彼らがわたしを礼拝しても、むなしい。 人間の命令を、教えとして教えるのだから。』 8 あなたがたは神の戒めを捨てて、人間の言い伝えを堅く守っているのです。」 9 またイエスは言われた。「あなたがたは、自分たちの言い伝えを保つために、見事に神の戒めをないがしろにしています。 10 モーセは、『あなたの父と母を敬え』、また『父や母をののしる者は、必ず殺されなければならない』と言いました。 11 それなのに、あなたがたは、『もし人が、父または母に向かって、私からあなたに差し上げるはずの物は、コルバン(すなわち、ささげ物)です、と言うなら──』と言って、 12 その人が、父または母のために、何もしないようにさせています。 13 このようにしてあなたがたは、自分たちに伝えられた言い伝えによって、神のことばを無にしています。そして、これと同じようなことを、たくさん行っているのです。」  14 イエスは再び群衆を呼び寄せて言われた。「みな、わたしの言うことを聞いて、悟りなさい。 15 外から入って、人を汚すことのできるものは何もありません。人の中から出て来るものが、人を汚すのです。047」 17 イエスが群衆を離れて家に入られると、弟子たちは、このたとえについて尋ねた。 18 イエスは彼らに言われた。「あなたがたまで、そんなにも物分かりが悪いのですか。分からないのですか。外から人に入って来るどんなものも、人を汚すことはできません。 19 それは人の心には入らず、腹に入り排泄されます。」こうしてイエスは、すべての食物をきよいとされた。 20 イエスはまた言われた。「人から出て来るもの、それが人を汚すのです。 21 内側から、すなわち人の心の中から、悪い考えが出て来ます。淫らな行い、盗み、殺人、 22 姦淫、貪欲、悪行、欺き、好色、ねたみ、ののしり、高慢、愚かさで、 23 これらの悪は、みな内側から出て来て、人を汚すのです。」

マルコ6章45∼56節

2024年11月17日聖日
説教者 渡部 和弘 牧師

『わたしだ、遅れることはない』

45 それからすぐに、イエスは弟子たちを無理やり舟に乗り込ませ、向こう岸のベツサイダに先に行かせて、その間に、ご自分は群衆を解散させておられた。 46 そして彼らに別れを告げると、祈るために山に向かわれた。 47 夕方になったとき、舟は湖の真ん中にあり、イエスだけが陸地におられた。 48 イエスは、弟子たちが向かい風のために漕ぎあぐねているのを見て、039夜明けが近づいたころ、湖の上を歩いて彼らのところへ行かれた。そばを通り過ぎるおつもりであった。 49 しかし、イエスが湖の上を歩いておられるのを見た弟子たちは、幽霊だと思い、叫び声をあげた。 50 みなイエスを見て040おびえてしまったのである。そこで、イエスはすぐに彼らに話しかけ、「しっかりしなさい。わたしだ。恐れることはない」と言われた。 51 そして、彼らのいる舟に乗り込まれると、風はやんだ。弟子たちは心の中で非常に041驚いた。 52 彼らはパンのことを理解せず、042その心が頑なになっていたからである。  53 それから、彼らは湖を渡ってゲネサレの地に着き、舟をつないだ。 54 彼らが舟から上がると、人々はすぐにイエスだと気がついた。 55 そしてその地方の中を走り回り、どこでもイエスがおられると聞いた場所へ、病人を床に載せて運び始めた。 56 村でも町でも里でも、イエスが入って行かれると、人々は病人たちを広場に寝かせ、せめて、衣の房にでもさわらせてやってくださいと懇願した。そして、さわった人たちはみな癒やされた。

使徒の働き12章1~5節

2024年11月10日聖日
説教者 松田 聖一 牧師

「『しかし』から始まる祈り」

1 そのころ、082ヘロデ王は、教会の中のある人たちを苦しめようとしてその手を伸ばし、 2 ヨハネの兄弟ヤコブを剣で殺した。 3 それがユダヤ人に喜ばれたのを見て、さらにペテロも捕らえにかかった。それは、種なしパンの祭りの時期であった。 4 ヘロデはペテロを捕らえて牢に入れ、四人一組の兵士四組に引き渡して監視させた。過越の祭りの後に、彼を民衆の前に引き出すつもりでいたのである。 5 こうしてペテロは牢に閉じ込められていたが、教会は彼のために、熱心な祈りを神にささげていた。

マルコ6章14~44節

2024年10月27日聖日

「イエスは彼らを深くあわれみ」   

説教者 渡部 和弘師

「14さて、イエスの名が知れ渡ったので、ヘロデ王の耳にも入った。人々は言っていた。「バプテスマのヨハネが死人の中からよみがえったのだ。だから、奇跡を行う力が彼のうちに働いているのだ。」 15ほかの人々は、「彼はエリヤだ」と言い、さらにほかの人々は、「昔の預言者たちの一人のような預言者だ」と言っていた。 16しかし、ヘロデはこれを聞いて言った。「私が首をはねた、あのヨハネがよみがえったのだ。」   17実は、 033以前このヘロデは、自分がめとった、兄弟ピリポの妻ヘロディアのことで、人を遣わしてヨハネを捕らえ、牢につないでいた。 18これは、ヨハネがヘロデに、「あなたが兄弟の妻を自分のものにするのは、律法にかなっていない」と言い続けたからである。 19ヘロディアはヨハネを恨み、彼を殺したいと思いながら、できずにいた。 20それは、ヨハネが正しい聖なる人だと知っていたヘロデが、彼を恐れて保護し、その教えを聞いて 034非常に当惑しながらも、喜んで耳を傾けていたからである。   21ところが、良い機会が訪れた。ヘロデが自分の誕生日に、重臣や千人隊長、ガリラヤのおもだった人たちを招いて、祝宴を設けたときのことであった。 22 035ヘロディアの娘が入って来て踊りを踊り、ヘロデや列席の人々を喜ばせた。そこで王は少女に、「何でも欲しい物を求めなさい。おまえにあげよう」と言った。 23そして、「おまえが願う物なら、私の国の半分でも与えよう」と 036堅く誓った。 24そこで少女は出て行って、母親に言った。「何を願いましょうか。」すると母親は言った。「バプテスマのヨハネの首を。」 25少女はすぐに、王のところに急いで行って願った。「今すぐに、バプテスマのヨハネの首を盆に載せて、いただきとうございます。」 26王は非常に心を痛めたが、自分が誓ったことであり、列席の人たちの手前もあって、少女の願いを退けたくなかった。 27そこで、すぐに護衛兵を遣わして、ヨハネの首を持って来るように命じた。護衛兵は行って、牢の中でヨハネの首をはね、 28その首を盆に載せて持って来て、少女に渡した。少女はそれを母親に渡した。 29このことを聞いたヨハネの弟子たちは、やって来て遺体を引き取り、墓に納めたのであった。   30さて、使徒たちはイエスのもとに集まり、自分たちがしたこと、教えたことを、残らずイエスに報告した。 31するとイエスは彼らに言われた。「さあ、あなたがただけで、寂しいところへ行って、しばらく休みなさい。」出入りする人が多くて、食事をとる時間さえなかったからである。   32そこで彼らは、自分たちだけで舟に乗り、寂しいところに行った。 33ところが、多くの人々が、彼らが出て行くのを見てそれと気づき、どの町からもそこへ徒歩で駆けつけて、彼らよりも先に着いた。 34イエスは舟から上がって、大勢の群衆をご覧になった。彼らが羊飼いのいない羊の群れのようであったので、イエスは彼らを深くあわれみ、多くのことを教え始められた。 35そのうちに、すでに遅い時刻になったので、弟子たちはイエスのところに来て言った。「ここは人里離れたところで、もう遅い時刻になりました。 36皆を解散させてください。そうすれば、周りの里や村に行って、自分たちで食べる物を買うことができるでしょう。」 37すると、イエスは答えられた。「あなたがたが、あの人たちに食べる物をあげなさい。」弟子たちは言った。「私たちが出かけて行って、二百 037デナリのパンを買い、彼らに食べさせるのですか。」 38イエスは彼らに言われた。「パンはいくつありますか。行って見て来なさい。」彼らは確かめて来て言った。「五つです。それに魚が二匹あります。」 39するとイエスは、皆を組に分けて青草の上に座らせるように、弟子たちに命じられた。 40人々は、百人ずつ、あるいは五十人ずつまとまって座った。 41イエスは五つのパンと二匹の魚を取り、天を見上げて神をほめたたえ、パンを裂き、そして人々に配るように弟子たちにお与えになった。また、二匹の魚も皆に分けられた。 42彼らはみな、食べて満腹した。 43そして、パン切れを十二のかごいっぱいに集め、魚の残りも集めた。 44 038パンを食べたのは、男が五千人であった。

マルコ5章21~43節

2024年10月13日

メッセージ:渡部和弘師

テーマ「起きなさい」

 

「21イエスが再び 028舟で向こう岸に渡られると、大勢の群衆がみもとに集まって来た。イエスは湖のほとりにおられた。 22すると、会堂司の一人でヤイロという人が来て、イエスを見るとその足もとにひれ伏して、 23こう懇願した。「私の小さい娘が死にかけています。娘が救われて生きられるように、どうかおいでになって、娘の上に手を置いてやってください。」 24そこで、イエスはヤイロと一緒に行かれた。すると大勢の群衆がイエスについて来て、イエスに押し迫った。   25そこに、十二年の間、長血をわずらっている女の人がいた。 26彼女は多くの医者からひどい目にあわされて、持っている物をすべて使い果たしたが、何のかいもなく、むしろもっと悪くなっていた。 27彼女はイエスのことを聞き、群衆とともにやって来て、うしろからイエスの衣に触れた。 28「あの方の衣にでも触れれば、私は救われる」と 029思っていたからである。 29すると、すぐに血の源が乾いて、病気が癒やされたことをからだに感じた。 30イエスも、自分のうちから力が出て行ったことにすぐ気がつき、群衆の中で振り向いて言われた。「だれがわたしの衣にさわったのですか。」 31すると弟子たちはイエスに言った。「ご覧のとおり、群衆があなたに押し迫っています。それでも『だれがわたしにさわったのか』とおっしゃるのですか。」 32しかし、イエスは周囲を見回して、だれがさわったのかを知ろうとされた。 33彼女は自分の身に起こったことを知り、恐れおののきながら進み出て、イエスの前にひれ伏し、真実をすべて話した。 34イエスは彼女に言われた。「娘よ、あなたの信仰があなたを救ったのです。安心して行きなさい。苦しむことなく、健やかでいなさい。」   35イエスがまだ話しておられるとき、会堂司の家から人々が来て言った。「お嬢さんは亡くなりました。これ以上、先生を煩わすことがあるでしょうか。」 36イエスはその話を 030そばで聞き、会堂司に言われた。「恐れないで、ただ信じていなさい。」 37イエスは、ペテロとヤコブ、ヤコブの兄弟ヨハネのほかは、だれも自分と一緒に行くのをお許しにならなかった。 38彼らは会堂司の家に着いた。イエスは、人々が取り乱して、大声で泣いたりわめいたりしているのを見て、 39中に入って、彼らにこう言われた。「どうして取り乱したり、泣いたりしているのですか。その子は死んだのではありません。眠っているのです。」 40人々はイエスをあざ笑った。しかし、イエスは皆を外に出し、子どもの父と母と、ご自分の供の者たちだけを連れて、その子のいるところに入って行かれた。 41そして、子どもの手を取って言われた。「タリタ、 031クム。」訳すと、「少女よ、あなたに言う。起きなさい」という意味である。 42すると、少女はすぐに起き上がり、歩き始めた。彼女は十二歳であった。それを見るや、人々は口もきけないほどに驚いた。 43イエスは、このことをだれにも知らせないようにと厳しくお命じになり、また、少女に食べ物を与えるように言われた。」

ローマ12章1~2節

2024年10月6日

メッセージ:渡部和弘師

テーマ「自分を変えていただきなさい」

1 ですから、兄弟たち、私は神のあわれみによって、あなたがたに081勧めます。あなたがたのからだを、神に082喜ばれる、聖なる生きたささげ物として献げなさい。それこそ、083あなたがたにふさわしい礼拝です。 2 この世と調子を合わせてはいけません。むしろ、心を新たにすることで、自分を変えていただきなさい。そうすれば、神のみこころは何か、すなわち、何が良いことで、神に喜ばれ、完全であるのかを見分けるようになります。

マルコ5章1~20節

2024年9月29日

メッセージ:渡部和弘師

テーマ「イエスが自分にどれほど大きなことをしてくださったか」

5 1 こうして一行は、湖の向こう岸、026ゲラサ人の地に着いた。 2 イエスが舟から上がられるとすぐに、汚れた霊につかれた人が、墓場から出て来てイエスを迎えた。 3 この人は墓場に住みついていて、もはやだれも、鎖を使ってでも、彼を縛っておくことができなかった。 4 彼はたびたび足かせと鎖でつながれたが、鎖を引きちぎり、足かせも砕いてしまい、だれにも彼を押さえることはできなかった。 5 それで、夜も昼も墓場や山で叫び続け、石で自分のからだを傷つけていたのである。 6 彼は遠くからイエスを見つけ、走って来て拝した。 7 そして大声で叫んで言った。「いと高き神の子イエスよ、私とあなたに何の関係があるのですか。神によってお願いします。私を苦しめないでください。」 8 イエスが、「汚れた霊よ、この人から出て行け」と言われたからである。 9 イエスが「おまえの名は何か」とお尋ねになると、彼は「私の名はレギオンです。私たちは大勢ですから」と言った。 10 そして、自分たちをこの地方から追い出さないでください、と懇願した。 11 ところで、そこの山腹では、おびただしい豚の群れが飼われていた。 12 彼らはイエスに懇願して言った。「私たちが豚に入れるように、豚の中に送ってください。」 13 イエスはそれを許された。そこで、汚れた霊どもは出て行って豚に入った。すると、二千匹ほどの豚の群れが崖を下って湖へなだれ込み、その湖でおぼれて死んだ。 14 豚を飼っていた人たちは逃げ出して、町や里でこのことを伝えた。人々は、何が起こったのかを見ようとやって来た。 15 そしてイエスのところに来ると、悪霊につかれていた人、すなわち、レギオンを宿していた人が服を着て、正気に返って座っているのを見て、恐ろしくなった。 16 見ていた人たちは、悪霊につかれていた人に起こったことや豚のことを、人々に詳しく話して聞かせた。 17 すると人々はイエスに、この地方から出て行ってほしいと懇願した。 18 イエスが舟に乗ろうとされると、悪霊につかれていた人がお027供させてほしいとイエスに願った。 19 しかし、イエスはお許しにならず、彼にこう言われた。「あなたの家、あなたの家族のところに帰りなさい。そして、主があなたに、どんなに大きなことをしてくださったか、どんなにあわれんでくださったかを知らせなさい。」 20 それで彼は立ち去り、イエスが自分にどれほど大きなことをしてくださったかを、デカポリス地方で言い広め始めた。人々はみな驚いた。

 

マルコ4章26~41節

2024年9月22日

メッセージ:渡部和弘師

テーマ「向こう岸へ渡ろう」

26 またイエスは言われた。「神の国はこのようなものです。人が地に種を蒔くと、 27 夜昼、寝たり起きたりしているうちに種は芽を出して育ちますが、どのようにしてそうなるのか、その人は知りません。 28 地はひとりでに実をならせ、初めに苗、次に穂、次に多くの実が穂にできます。 29 実が熟すと、すぐに鎌を025入れます。収穫の時が来たからです。」 30 またイエスは言われた。「神の国はどのようにたとえたらよいでしょうか。どんなたとえで説明できるでしょうか。 31 それはからし種のようなものです。地に蒔かれるときは、地の上のどんな種よりも小さいのですが、 32 蒔かれると、生長してどんな野菜よりも大きくなり、大きな枝を張って、その陰に空の鳥が巣を作れるほどになります。」 33 イエスは、このような多くのたとえをもって、彼らの聞く力に応じてみことばを話された。 34 たとえを使わずに話されることはなかった。ただ、ご自分の弟子たちには、彼らだけがいるときに、すべてのことを解き明かされた。 35 さてその日、夕方になって、イエスは弟子たちに「向こう岸へ渡ろう」と言われた。 36 そこで弟子たちは群衆を後に残して、イエスを舟に乗せたままお連れした。ほかの舟も一緒に行った。 37 すると、激しい突風が起こって波が舟の中にまで入り、舟は水でいっぱいになった。 38 ところがイエスは、船尾で枕をして眠っておられた。弟子たちはイエスを起こして、「先生。私たちが死んでも、かまわないのですか」と言った。 39 イエスは起き上がって風を叱りつけ、湖に「黙れ、静まれ」と言われた。すると風はやみ、すっかり凪になった。 40 イエスは彼らに言われた。「どうして怖がるのですか。まだ信仰がないのですか。」 41 彼らは非常に恐れて、互いに言った。「風や湖までが言うことを聞くとは、いったいこの方はどなたなのだろうか。」

 

マルコ4章1~25節

2024年9月15日

メッセージ:渡部和弘師

テーマ「聞く耳があるなら、聞きなさい」

1 イエスは、再び湖のほとりで教え始められた。非常に多くの群衆がみもとに集まったので、イエスは湖で、舟に乗って腰を下ろされた。群衆はみな、湖の近くの陸地にいた。 2 イエスは、多くのことをたとえによって教えられた。その教えの中でこう言われた。 3 「よく聞きなさい。種を蒔く人が種蒔きに出かけた。 4 蒔いていると、ある種が道端に落ちた。すると、鳥が来て食べてしまった。 5 また、別の種は土の薄い岩地に落ちた。土が深くなかったのですぐに芽を出したが、 6 日が昇るとしおれ、根づかずに枯れてしまった。 7 また、別の種は茨の中に落ちた。すると、茨が伸びてふさいでしまったので、実を結ばなかった。 8 また、別の種は良い地に落ちた。すると芽生え、育って実を結び、三十倍、六十倍、百倍になった。」 9 そしてイエスは言われた。「聞く耳のある者は聞きなさい。」 10 さて、イエスだけになったとき、イエスの周りにいた人たちが、十二人とともに、これらのたとえのことを尋ねた。 11 そこで、イエスは言われた。「あなたがたには神の国の奥義が与えられていますが、外の人たちには、すべてがたとえで語られるのです。 12 それはこうあるからです。 『彼らは、見るには見るが知ることはなく、 聞くには聞くが悟ることはない。 彼らが立ち返って赦されることのないように。』」 13 そして、彼らにこう言われた。「このたとえが分からないのですか。そんなことで、どうしてすべてのたとえが理解できるでしょうか。 14 種蒔く人は、みことばを蒔くのです。 15 道端に蒔かれたものとは、こういう人たちのことです。みことばが蒔かれて彼らが聞くと、すぐにサタンが来て、彼らに蒔かれたみことばを取り去ります。 16 岩地に蒔かれたものとは、こういう人たちのことです。みことばを聞くと、すぐに喜んで受け入れますが、 17 自分の中に根がなく、しばらく続くだけです。後で、みことばのために困難や迫害が起こると、すぐにつまずいてしまいます。 18 もう一つの、茨の中に蒔かれたものとは、こういう人たちのことです。みことばを聞いたのに、 19 この024世の思い煩いや、富の惑わし、そのほかいろいろな欲望が入り込んでみことばをふさぐので、実を結ぶことができません。 20 良い地に蒔かれたものとは、みことばを聞いて受け入れ、三十倍、六十倍、百倍の実を結ぶ人たちのことです。」 21 イエスはまた彼らに言われた。「明かりを持って来るのは、升の下や寝台の下に置くためでしょうか。燭台の上に置くためではありませんか。 22 隠れているもので、あらわにされないものはなく、秘められたもので、明らかにされないものはありません。 23 聞く耳があるなら、聞きなさい。」 24 また彼らに言われた。「聞いていることに注意しなさい。あなたがたは、自分が量るその秤で自分にも量り与えられ、その上に増し加えられます。 25 持っている人はさらに与えられ、持っていない人は、持っているものまで取り上げられてしまうからです。」

ヨハネ5章16~30節

2024年9月8日

メッセージ:ダグラス・ビショップ師

テーマ「人の子・イエス・キリスト」

16 そのためユダヤ人たちは、イエスを迫害し始めた。イエスが、安息日にこのようなことをしておられたからである。 17 イエスは彼らに答えられた。「わたしの父は今に至るまで働いておられます。それでわたしも働いているのです。」 18 そのためユダヤ人たちは、ますますイエスを殺そうとするようになった。イエスが安息日を破っていただけでなく、神をご自分の父と呼び、ご自分を神と等しくされたからである。 19 イエスは彼らに答えて言われた。「まことに、まことに、あなたがたに言います。子は、父がしておられることを見て行う以外には、自分から何も行うことはできません。すべて父がなさることを、子も同様に行うのです。 20 それは、父が子を愛し、ご自分がすることをすべて、子にお示しになるからです。また、これよりも大きなわざを子にお示しになるので、あなたがたは驚くことになります。 21 父が死人をよみがえらせ、いのちを与えられるように、子もまた、与えたいと思う者にいのちを与えます。 22 また、父はだれをもさばかず、すべてのさばきを子に委ねられました。 23 それは、すべての人が、父を敬うのと同じように、子を敬うようになるためです。子を敬わない者は、子を遣わされた父も敬いません。 24 まことに、まことに、あなたがたに言います。わたしのことばを聞いて、わたしを遣わされた方を信じる者は、永遠のいのちを持ち、さばきにあうことがなく、死からいのちに移っています。 25 まことに、まことに、あなたがたに言います。死人が神の子の声を聞く時が来ます。今がその時です。それを聞く者は生きます。 26 それは、父がご自分のうちにいのちを持っておられるように、子にも、自分のうちにいのちを持つようにしてくださったからです。 27 また父は、さばきを行う権威を子に与えてくださいました。子は人の子だからです。 28 このことに驚いてはなりません。墓の中にいる者がみな、子の声を聞く時が来るのです。 29 そのとき、善を行った者はよみがえっていのちを受けるために、悪を行った者はよみがえってさばきを受けるために出て来ます。 30 わたしは、自分からは何も行うことができません。ただ聞いたとおりにさばきます。そして、わたしのさばきは正しいのです。わたしは自分の意志ではなく、わたしを遣わされた方のみこころを求めるからです。

ヨハネ4章3~26節

2024年9月1日

メッセージ:渡部和弘師

テーマ「御霊と真理によって礼拝する」

3 ユダヤを去って、再びガリラヤへ向かわれた。 4 しかし、サマリアを通って行かなければならなかった。 5 それでイエスは、ヤコブがその子ヨセフに与えた地所に近い、スカルというサマリアの町に来られた。 6 そこにはヤコブの井戸があった。イエスは旅の疲れから、その井戸の傍らに、ただ座っておられた。時は026およそ第六の時であった。 7 一人のサマリアの女が、水を汲みに来た。イエスは彼女に、「わたしに水を飲ませてください」と言われた。 8 弟子たちは食物を買いに、町へ出かけていた。 9 そのサマリアの女は言った。「あなたはユダヤ人なのに、どうしてサマリアの女の私に、飲み水をお求めになるのですか。」ユダヤ人はサマリア人と付き合いをしなかったのである。 10 イエスは答えられた。「もしあなたが神の賜物を知り、また、水を飲ませてくださいとあなたに言っているのがだれなのかを知っていたら、あなたのほうからその人に求めていたでしょう。そして、その人はあなたに027生ける水を与えたことでしょう。」 11 その女は言った。「主よ。あなたは汲む物を持っておられませんし、この井戸は深いのです。その生ける水を、どこから手に入れられるのでしょうか。 12 あなたは、私たちの父ヤコブより偉いのでしょうか。ヤコブは私たちにこの井戸を下さって、彼自身も、その子たちも家畜も、この井戸から飲みました。」 13 イエスは答えられた。「この水を飲む人はみな、また渇きます。 14 しかし、わたしが与える水を飲む人は、いつまでも決して渇くことがありません。わたしが与える水は、その人の内で泉となり、永遠のいのちへの水が湧き出ます。」 15 彼女はイエスに言った。「主よ。私が渇くことのないように、ここに汲みに来なくてもよいように、その水を私に下さい。」 16 イエスは彼女に言われた。「行って、あなたの夫をここに呼んで来なさい。」 17 彼女は答えた。「私には夫がいません。」イエスは言われた。「自分には夫がいない、と言ったのは、そのとおりです。 18 あなたには夫が五人いましたが、今一緒にいるのは夫ではないのですから。あなたは本当のことを言いました。」 19 彼女は言った。「主よ。あなたは預言者だとお見受けします。 20 私たちの先祖はこの山で礼拝しましたが、あなたがたは、礼拝すべき場所はエルサレムにあると言っています。」 21 イエスは彼女に言われた。「女の人よ、わたしを信じなさい。この山でもなく、エルサレムでもないところで、あなたがたが父を礼拝する時が来ます。 22 救いはユダヤ人から出るのですから、わたしたちは知って礼拝していますが、あなたがたは知らないで礼拝しています。 23 しかし、まことの礼拝者たちが、028御霊と真理によって父を礼拝する時が来ます。今がその時です。父はそのような人たちを、ご自分を礼拝する者として求めておられるのです。 24 神は霊ですから、神を礼拝する人は、御霊と真理によって礼拝しなければなりません。」 25 女はイエスに言った。「私は、キリストと呼ばれるメシアが来られることを知っています。その方が来られるとき、一切のことを私たちに知らせてくださるでしょう。」 26 イエスは言われた。「あなたと話しているこのわたしがそれです。

 

マルコ2章23~28節3章1~6節

2024年7月28日

メッセージ:渡部和弘師

テーマ「安息日は人のために設けられた」

23 ある安息日に、イエスが麦畑を通っておられたときのことである。弟子たちは、道を進みながら穂を摘み始めた。 24 すると、パリサイ人たちがイエスに言った。「ご覧なさい。なぜ彼らは、安息日にしてはならないことをするのですか。」 25 イエスは言われた。「ダビデと供の者たちが食べ物がなくて空腹になったとき、ダビデが何をしたか、読んだことがないのですか。 26 大祭司エブヤタルのころ、どのようにして、ダビデが神の家に入り、祭司以外の人が食べてはならない020臨在のパンを食べて、一緒にいた人たちにも与えたか、読んだことがないのですか。」 27 そして言われた。「安息日は人のために設けられたのです。人が安息日のために造られたのではありません。 28 ですから、人の子は安息日にも主です。」 3 1 イエスは再び会堂に入られた。そこに片手の萎えた人がいた。 2 人々は、イエスがこの人を安息日に治すかどうか、じっと見ていた。イエスを訴えるためであった。 3 イエスは、片手の萎えたその人に言われた。「真ん中に立ちなさい。」 4 それから彼らに言われた。「安息日に律法にかなっているのは、善を行うことですか、それとも悪を行うことですか。いのちを救うことですか、それとも殺すことですか。」彼らは黙っていた。 5 イエスは怒って彼らを見回し、その心の頑なさを嘆き悲しみながら、その人に「手を伸ばしなさい」と言われた。彼が手を伸ばすと、手は元どおりになった。 6 パリサイ人たちは出て行ってすぐに、ヘロデ党の者たちと一緒に、どうやってイエスを殺そうかと相談し始めた。

マルコ1章41~45節:2章1~12節

2024年6月23日

メッセージ:渡部和弘師

テーマ「深くあわれみ、手を伸ばして彼にさわり」

 

41 イエスは深くあわれみ、手を伸ばして彼にさわり、「011わたしの心だ。きよくなれ」と言われた。 42 すると、すぐにツァラアトが消えて、その人はきよくなった。 43 イエスは彼を厳しく戒めて、すぐに立ち去らせた。 44 そのとき彼にこう言われた。「だれにも何も話さないように気をつけなさい。ただ行って、自分を祭司に見せなさい。そして、人々への証しのために、モーセが命じた物をもって、あなたのきよめのささげ物をしなさい。」 45 ところが、彼は出て行ってふれ回り、この出来事を言い広め始めた。そのため、イエスはもはや表立って町に入ることができず、町の外の寂しいところにおられた。しかし、人々はいたるところからイエスのもとにやって来た。 2 1 数日たって、イエスが再びカペナウムに来られると、家におられることが知れ渡った。 2 それで多くの人が集まったため、戸口のところまで隙間もないほどになった。イエスは、この人たちにみことばを話しておられた。 3 すると、人々が一人の012中風の人を、みもとに連れて来た。彼は四人の人に担がれていた。 4 彼らは群衆のためにイエスに近づくことができなかったので、イエスがおられるあたりの屋根をはがし、穴を開けて、中風の人が寝ている寝床をつり降ろした。 5 イエスは彼らの信仰を見て、中風の人に「子よ、あなたの罪は013赦された」と言われた。 6 ところが、律法学者が何人かそこに座っていて、心の中であれこれと考えた。 7 「この人は、なぜこのようなことを言うのか。神を冒瀆している。神おひとりのほかに、だれが罪を赦すことができるだろうか。」 8 彼らが心のうちでこのようにあれこれと考えているのを、イエスはすぐにご自分の霊で見抜いて言われた。「なぜ、あなたがたは心の中でそんなことを考えているのか。 9 中風の人に『あなたの罪は赦された』と言うのと、『起きて、寝床をたたんで歩け』と言うのと、どちらが易しいか。 10 しかし、人の子が地上で罪を赦す権威を持っていることを、あなたがたが知るために──。」そう言って、中風の人に言われた。 11 「あなたに言う。起きなさい。寝床を担いで、家に帰りなさい。」 12 すると彼は立ち上がり、すぐに寝床を担ぎ、皆の前を出て行った。それで皆は驚き、「こんなことは、いまだかつて見たことがない」と言って神をあがめた。

ピリピ3章4~21節

2024年7月7日召天者記念礼拝

メッセージ:渡部和弘師

テーマ「私たちの国籍は天に」

4 ただし、私には、肉においても頼れるところがあります。ほかのだれかが肉に頼れると思うなら、私はそれ以上です。 5 私は生まれて八日目に割礼を受け、イスラエル民族、ベニヤミン部族の出身、ヘブル人の中のヘブル人、律法についてはパリサイ人、 6 その熱心については教会を迫害したほどであり、律法による義については非難されるところがない者でした。 7 しかし私は、自分にとって得であったこのようなすべてのものを、キリストのゆえに損と思うようになりました。 8 それどころか、私の主であるキリスト・イエスを知っていることのすばらしさのゆえに、私はすべてを損と思っています。私はキリストのゆえにすべてを失いましたが、それらはちりあくただと考えています。それは、私がキリストを得て、 9 キリストにある者と認められるようになるためです。私は律法による自分の義ではなく、012キリストを信じることによる義、すなわち、信仰に基づいて神から与えられる義を持つのです。 10 私は、キリストとその復活の力を知り、キリストの苦難にもあずかって、キリストの死と同じ状態になり、 11 何とかして死者の中からの復活に達したいのです。 12 私は、すでに得たのでもなく、すでに完全にされているのでもありません。ただ捕らえようとして追求しているのです。そして、それを得るようにと、キリスト・013イエスが私を捕らえてくださったのです。 13 兄弟たち。私は、自分がすでに捕らえたなどと考えてはいません。ただ一つのこと、すなわち、うしろのものを忘れ、前のものに向かって身を伸ばし、 14 キリスト・イエスにあって神が上に召してくださるという、その賞をいただくために、目標を目指して走っているのです。 15 ですから、大人である人はみな、このように考えましょう。もしも、あなたがたが何か違う考え方をしているなら、そのことも神があなたがたに明らかにしてくださいます。 16 ただし、私たちは到達したところ014を基準にして進むべきです。 17 兄弟たち。私に倣う者となってください。また、あなたがたと同じように私たちを手本として歩んでいる人たちに、目を留めてください。 18 というのは、私はたびたびあなたがたに言ってきたし、今も涙ながらに言うのですが、多くの人がキリストの十字架の敵として歩んでいるからです。 19 その人たちの最後は滅びです。彼らは欲望を神とし、恥ずべきものを栄光として、地上のことだけを考える者たちです。 20 しかし、私たちの国籍は天にあります。そこから主イエス・キリストが救い主として来られるのを、私たちは待ち望んでいます。 21 キリストは、万物をご自分に従わせることさえできる御力によって、私たちの卑しいからだを、ご自分の栄光に輝くからだと同じ姿に変えてくださいます。

マルコ1章16~28節

2024年6月9日

テーマ「わたしについて来なさい」

16 イエスはガリラヤ湖のほとりを通り、シモンとシモンの兄弟アンデレが、湖で網を打っているのをご覧になった。彼らは漁師であった。 17 イエスは彼らに言われた。「わたしについて来なさい。人間をとる漁師にしてあげよう。」 18 すると、彼らはすぐに網を捨てて、イエスに従った。 19 また少し先に行き、ゼベダイの子ヤコブと、その兄弟ヨハネをご覧になった。彼らは舟の中で網を繕っていた。 20 イエスはすぐに彼らをお呼びになった。すると彼らは、父ゼベダイを雇い人たちとともに舟に残して、イエスの後について行った。 21 それから、一行はカペナウムに入った。イエスはさっそく、安息日に会堂に入って教えられた。 22 人々はその教えに驚いた。イエスが、律法学者たちのようにではなく、権威ある者006として教えられたからである。 23 ちょうどそのとき、汚れた霊につかれた人がその会堂にいて、こう叫んだ。 24 「ナザレの人イエスよ、私たちと何の関係があるのですか。私たちを滅ぼしに来たのですか。私はあなたがどなたなのか知っています。神の聖者です。」 25 イエスは彼を叱って、「黙れ。この人から出て行け」と言われた。 26 すると、汚れた霊はその人を引きつけさせ、大声をあげて、その人から出て行った。 27 人々はみな驚いて、互いに論じ合った。「これは何だ。権威ある新しい教えだ。この方が汚れた霊にお命じになると、彼らは従うのだ。」 28 こうして、イエスの評判はすぐに、ガリラヤ周辺の全域、いたるところに広まった。

使徒の働き2章43~47節

2024年6月2日
メッセージ:和田和弘師

テーマ「主は一つにしてくださった」

43 すべての人に恐れが生じ、使徒たちによって多くの不思議としるしが行われていた。 44 信者となった人々はみな一つになって、一切の物を共有し、 45 財産や所有物を売っては、それぞれの必要に応じて、皆に分配していた。 46 そして、毎日心を一つにして宮に集まり、家々でパンを裂き、喜びと真心をもって食事をともにし、 47 神を賛美し、民全体から好意を持たれていた。主は毎日、救われる人々を加えて一つにしてくださった。

マルコ1章14~16節

2024年5月26日

メッセージ:渡部和弘師

テーマ「神に国が近づいた」

14 ヨハネが捕らえられた後、イエスはガリラヤに行き、神の福音を宣べ伝えて言われた。 15 「時が満ち、神の国が近づいた。悔い改めて福音を信じなさい。

使徒の働き2章36~42節

2024年5月12日

メッセージ:渡部和弘師

テーマ「教えと交わり・パン裂きと祈り」

36 ですから、イスラエルの全家は、このことをはっきりと知らなければなりません。神が今や主ともキリストともされたこのイエスを、あなたがたは十字架につけたのです。」 37 人々はこれを聞いて心を刺され、ペテロとほかの使徒たちに、「兄弟たち、私たちはどうしたらよいでしょうか」と言った。 38 そこで、ペテロは彼らに言った。「それぞれ罪を赦していただくために、悔い改めて、イエス・キリストの名によってバプテスマを受けなさい。そうすれば、賜物として聖霊を受けます。 39 この約束は、あなたがたに、あなたがたの子どもたちに、そして遠くにいるすべての人々に、すなわち、私たちの神である主が召される人ならだれにでも、与えられているのです。」 40 ペテロは、ほかにも多くのことばをもって証しをし、「この曲がった時代から救われなさい」と言って、彼らに勧めた。 41 彼のことばを受け入れた人々はバプテスマを受けた。その日、三千人ほどが仲間に加えられた。 42 彼らはいつも、使徒たちの教えを守り、交わりを持ち、パンを裂き、祈りをしていた。

ヨハネ5章1~15節

2024-05-05

メッセージ:ダグラス・ビショップ師

テーマ「良くなりたいか」

1 その後、ユダヤ人の祭りがあって、イエスはエルサレムに上られた。 2 エルサレムには、羊の門の近くに、ヘブル語で037ベテスダと呼ばれる池があり、五つの回廊がついていた。 3 その中には、病人、目の見えない人、足の不自由な人、からだに麻痺のある人たちが大勢、横になっていた。038 5 そこに、三十八年も病気にかかっている人がいた。 6 イエスは彼が横になっているのを見て、すでに長い間そうしていることを知ると、彼に言われた。「良くなりたいか。」 7 病人は答えた。「主よ。水がかき回されたとき、池の中に入れてくれる人がいません。行きかけると、ほかの人が先に下りて行きます。」 8 イエスは彼に言われた。「起きて床を取り上げ、歩きなさい。」 9 すると、すぐにその人は治って、床を取り上げて歩き出した。 ところが、その日は安息日であった。 10 そこでユダヤ人たちは、その癒やされた人に、「今日は安息日だ。床を取り上げることは許されていない」と言った。 11 しかし、その人は彼らに答えた。「私を治してくださった方が、『床を取り上げて歩け』と私に言われたのです。」 12 彼らは尋ねた。「『取り上げて歩け』とあなたに言った人はだれなのか。」 13 しかし、癒やされた人は、それがだれであるかを知らなかった。群衆がそこにいる間に、イエスは立ち去られたからである。 14 後になって、イエスは宮の中で彼を見つけて言われた。「見なさい。あなたは良くなった。もう罪を犯してはなりません。そうでないと、もっと悪いことがあなたに起こるかもしれない。」 15 その人は行って、ユダヤ人たちに、自分を治してくれたのはイエスだと伝えた。

ヨハネの福音書4章43~54節

2024年4月7日

メッセージ:ダグラス・ビショップ師

43 さて、二日後に、イエスはそこを去ってガリラヤに行かれた。 44 イエスご自身、「預言者は自分の故郷では尊ばれない」と証言なさっていた。 45 それで、ガリラヤに入られたとき、ガリラヤの人たちはイエスを歓迎したが、それは、イエスが祭りの間にエルサレムで行ったことを、すべて見ていたからであった。彼らもその祭りに行っていたのである。 46 イエスは再びガリラヤのカナに行かれた。イエスが水をぶどう酒にされた場所である。さてカペナウムに、ある王室の役人がいて、その息子が病気であった。 47 この人は、イエスがユダヤからガリラヤに来られたと聞いて、イエスのところに行った。そして、下って来て息子を癒やしてくださるように願った。息子が死にかかっていたのである。 48 イエスは彼に言われた。「あなたがたは、しるしと不思議を見ないかぎり、決して信じません。」 49 王室の役人はイエスに言った。「主よ。どうか子どもが死なないうちに、下って来てください。」 50 イエスは彼に言われた。「行きなさい。あなたの息子は治ります。」その人はイエスが語ったことばを信じて、帰って行った。 51 彼が下って行く途中、しもべたちが彼を迎えに来て、彼の息子が治ったことを告げた。 52 子どもが良くなった時刻を尋ねると、彼らは「昨日の第七の時に熱がひきました」と言った。 53 父親は、その時刻が、「あなたの息子は治る」とイエスが言われた時刻だと知り、彼自身も家の者たちもみな信じた。54 イエスはユダヤを去ってガリラヤに来てから、これを第二のしるしとして行われた。

エペソ4章1~16節

2024年4月14日
メッセージ:渡部和弘師

テーマ「愛のうちに建てられる」

1 さて、主にある囚人の私はあなたがたに勧めます。あなたがたは、召されたその召しにふさわしく歩みなさい。 2 謙遜と柔和の限りを尽くし、寛容を示し、愛をもって互いに耐え忍び、 3 平和の絆で結ばれて、御霊による一致を熱心に保ちなさい。 4 あなたがたが召された、その召しの望みが一つであったのと同じように、からだは一つ、御霊は一つです。 5 主はひとり、信仰は一つ、バプテスマは一つです。 6 すべてのものの上にあり、すべてのものを貫き、すべてのもののうちにおられる、すべてのものの父である神はただひとりです。 7 しかし、私たちは一人ひとり、キリストの賜物の量りにしたがって恵みを与えられました。 8 そのため、こう言われています。 「彼はいと高き所に上ったとき、 捕虜を連れて行き、 人々に贈り物を与えられた。」 9 「上った」ということは、彼が低い所、つまり地上に降られたということでなくて何でしょうか。 10 この降られた方ご自身は、すべてのものを満たすために、もろもろの天よりも高く上られた方でもあります。 11 こうして、キリストご自身が、ある人たちを使徒、ある人たちを預言者、ある人たちを伝道者、ある人たちを016牧師また教師としてお立てになりました。 12 それは、聖徒たちを整えて奉仕の働きをさせ、キリストのからだを建て上げるためです。 13 私たちはみな、神の御子に対する信仰と知識において一つとなり、一人の成熟した大人となって、キリストの満ち満ちた身丈にまで達するのです。 14 こうして、私たちはもはや子どもではなく、人の悪巧みや人を欺く悪賢い策略から出た、どんな教えの風にも、吹き回されたり、もてあそばれたりすることがなく、 15 むしろ、愛をもって真理を語り、あらゆる点において、かしらであるキリストに向かって成長するのです。 16 キリストによって、からだ全体は、あらゆる節々を支えとして組み合わされ、つなぎ合わされ、それぞれの部分がその分に応じて働くことにより成長して、愛のうちに建てられることになります。 17 ですから私は言います。主にあって厳かに勧めます。あなたがたはもはや、異邦人がむなしい心で歩んでいるように歩んではなりません。 18 彼らは知性において暗くなり、彼らのうちにある無知と、頑なな心のゆえに、神のいのちから遠く離れています。

 

マルコ1章9~13節

2024年4月28日
メッセージ:渡部和弘師

テーマ「あなたはわたしの愛する子」
9 そのころ、イエスはガリラヤのナザレからやって来て、ヨルダン川でヨハネからバプテスマを受けられた。 10 イエスは、水の中から上がるとすぐに、天が裂けて御霊が鳩のようにご自分に降って来るのをご覧になった。 11 すると天から声がした。「あなたはわたしの愛する子。わたしはあなたを喜ぶ。」 12 それからすぐに、御霊はイエスを荒野に追いやられた。 13 イエスは四十日間荒野にいて、サタンの005試みを受けられた。イエスは野の獣とともにおられ、御使いたちが仕えていた。

 

マルコ1章1~8節

2024年4月21日
メッセージ:渡部和弘師

テーマ「神の子イエス・キリストの福音」

1 神の子、イエス・キリストの福音のはじめ。 2 預言者イザヤの書にこのように書かれている。 「見よ。わたしは、わたしの使いを あなたの前に遣わす。彼はあなたの道を備える。 3 荒野で叫ぶ者の声がする。 『主の道を用意せよ。 主の通られる道をまっすぐにせよ。』」 そのとおりに、 4 バプテスマのヨハネが荒野に現れ、罪の赦しに導く悔い改めのバプテスマを宣べ伝えた。 5 ユダヤ地方の全域とエルサレムの住民はみな、ヨハネのもとにやって来て、自分の罪を告白し、ヨルダン川で彼からバプテスマを受けていた。 6 ヨハネはらくだの毛の衣を着て、腰に革の帯を締め、いなごと野蜜を食べていた。 7 ヨハネはこう宣べ伝えた。「私よりも力のある方が私の後に来られます。私には、かがんでその方の履き物のひもを解く資格もありません。 8 私はあなたがたに水でバプテスマを授けましたが、この方は聖霊によってバプテスマをお授けになります。」