2024年2月18日
メッセージ: 松田 聖一 師
テーマ: 「 自分のひとり子さえ 」
1 “これらの出来事の後、神はアブラハムを試練に会わせられた。神は彼に、「アブラハムよ」と 呼びかけられると、彼は、「はい。ここにおります」と答えた。
2 神は仰せられた。「あなたの子、あなたの愛しているひとり子イサクを連れて、モリヤの地に行 きなさい。そしてわたしがあなたに示す一つの山の上で、全焼のいけにえとしてイサクをわたしに ささげなさい。」
3 翌朝早く、アブラハムはろばに鞍をつけ、ふたりの若い者と息子イサクとをいっしょに連れて行 った。彼は全焼のいけにえのためのたきぎを割った。こうして彼は、神がお告げになった場所へ出 かけて行った。
4 三日目に、アブラハムが目を上げると、その場所がはるかかなたに見えた。
5 それでアブラハムは若い者たちに、「あなたがたは、ろばといっしょに、ここに残っていなさい。 私と子どもとはあそこに行き、礼拝をして、あなたがたのところに戻って来る」と言った。
6 アブラハムは全焼のいけにえのためのたきぎを取り、それをその子イサクに負わせ、火と刀 とを自分の手に取り、ふたりはいっしょに進んで行った。
7 イサクは父アブラハムに話しかけて言った。「お父さん。」すると彼は、「何だ。イサク」と答え た。イサクは尋ねた。「火とたきぎはありますが、全焼のいけにえのための羊は、どこにあるのです か。」
8 アブラハムは答えた。「イサク。神ご自身が全焼のいけにえの羊を備えてくださるのだ。」こうし てふたりはいっしょに歩き続けた。
9 ふたりは神がアブラハムに告げられた場所に着き、アブラハムはその所に祭壇を築いた。そ うしてたきぎを並べ、自分の子イサクを縛り、祭壇の上のたきぎの上に置いた。
10 アブラハムは手を伸ばし、刀を取って自分の子をほふろうとした。
11 そのとき、主の使いが天から彼を呼び、「アブラハム。アブラハム」と仰せられた。彼は答え た。「はい。ここにおります。」
12 御使いは仰せられた。「あなたの手を、その子に下してはならない。その子に何もしてはなら ない。今、わたしは、あなたが神を恐れることがよくわかった。あなたは、自分の子、自分のひとり 子さえ惜しまないでわたしにささげた。」
13 アブラハムが目を上げて見ると、見よ、角をやぶにひっかけている一頭の雄羊がいた。アブラ ハムは行って、その雄羊を取り、それを自分の子の代わりに、全焼のいけにえとしてささげた。
14 そうしてアブラハムは、その場所を、アドナイ・イルエと名づけた。今日でも、「主の山の上に は備えがある」と言い伝えられている。”
創世記 22章1~14節
聖書 新改訳©2003 新日本聖書刊行会