2024年12月15日聖日
説教者 渡部 和弘 牧師
『群衆は食べて満腹した』
1 そのころ、再び大勢の群衆が集まっていた。食べる物がなかったので、イエスは弟子たちを呼んで言われた。 2 「かわいそうに、この群衆はすでに三日間わたしとともにいて、食べる物を持っていないのです。 3 空腹のまま家に帰らせたら、途中で動けなくなります。遠くから来ている人もいます。」 4 弟子たちは答えた。「こんな人里離れたところで、どこからパンを手に入れて、この人たちに十分食べさせることができるでしょう。」 5 すると、イエスはお尋ねになった。「パンはいくつありますか。」弟子たちは「七つあります」と答えた。 6 すると、イエスは群衆に地面に座るように命じられた。それから七つのパンを取り、感謝の祈りをささげてからそれを裂き、配るようにと弟子たちにお与えになった。弟子たちはそれを群衆に配った。 7 また、小魚が少しあったので、それについて神をほめたたえてから、これも配るように言われた。 8 群衆は食べて満腹した。そして余りのパン切れを取り集めると、七つのかごになった。 9 そこには、およそ四千人の人々がいた。それからイエスは彼らを解散させ、 10 すぐに弟子たちとともに舟に乗り、ダルマヌタ地方に行かれた。 11 すると、パリサイ人たちがやって来てイエスと議論を始めた。彼らは天からのしるしを求め、イエスを試みようとしたのである。 12 イエスは、心の中で深くため息をついて、こう言われた。「この時代はなぜ、しるしを求めるのか。まことに、あなたがたに言います。今の時代には、どんなしるしも与えられません。」 13 イエスは彼らから離れ、再び舟に乗って向こう岸へ行かれた。