マルコ11章12〜25節

2025年4月27日聖日
『わたしの家は祈りの家』   
説教者 渡部 和弘 牧師

12 翌日、彼らがベタニアを出たとき、イエスは空腹を覚えられた。 13 葉の茂ったいちじくの木が遠くに見えたので、その木に何かあるかどうか見に行かれたが、そこに来てみると、葉のほかには何も見つからなかった。いちじくのなる季節ではなかったからである。 14 するとイエスは、その木に向かって言われた。「今後いつまでも、だれもおまえの実を食べることがないように。」弟子たちはこれを聞いていた。  15 こうして彼らはエルサレムに着いた。イエスは宮に入り、その中で売り買いしている者たちを追い出し始め、両替人の台や、鳩を売る者たちの腰掛けを倒された。 16 また、だれにも、宮を通って物を運ぶことをお許しにならなかった。 17 そして、人々に教えて言われた。 「『わたしの家は、 あらゆる民の祈りの家と呼ばれる』 と書いてあるではないか。それなのに、おまえたちはそれを『強盗の巣』にしてしまった。」 18 祭司長たちや律法学者たちはこれを聞いて、どのようにしてイエスを殺そうかと相談した。群衆がみなその教えに驚嘆していたため、彼らはイエスを恐れていたのである。 19 夕方になると、イエスと弟子たちは都の外に出て行った。  20 さて、朝早く、彼らが通りがかりにいちじくの木を見ると、それは根元から枯れていた。 21 ペテロは思い出して、イエスに言った。「先生、ご覧ください。あなたがのろわれた、いちじくの木が枯れています。」 22 イエスは弟子たちに答えられた。「神を信じなさい。 23 まことに、あなたがたに言います。この山に向かい、『立ち上がって、海に入れ』と言い、心の中で疑わずに、自分の言ったとおりになると信じる者には、そのとおりになります。 24 ですから、あなたがたに言います。あなたがたが祈り求めるものは何でも、すでに得たと信じなさい。そうすれば、そのとおりになります。 25 また、祈るために立ち上がるとき、だれかに対し恨んでいることがあるなら、赦しなさい。そうすれば、天におられるあなたがたの父も、あなたがたの過ちを赦してくださいます。」