2025年10月12日聖日
説教者:渡部和弘師
メッセージ:「この方は本当に神の子であった」
33 さて、十二時になったとき、闇が全地をおおい、午後三時まで続いた。 34 そして三時に、イエスは大声で叫ばれた。「エロイ、エロイ、レマ、サバクタニ。」訳すと「わが神、わが神、どうしてわたしをお見捨てになったのですか」という意味である。 35 そばに立っていた人たちの何人かがこれを聞いて言った。「ほら、エリヤを呼んでいる。」 36 すると一人が駆け寄り、海綿に酸いぶどう酒を含ませて、葦の棒に付け、「待て。エリヤが降ろしに来るか見てみよう」と言って、イエスに飲ませようとした。 37 しかし、イエスは大声をあげて、息を引き取られた。 38 すると、神殿の幕が上から下まで真っ二つに裂けた。 39 イエスの正面に立っていた百人隊長は、イエスがこのように息を引き取られたのを見て言った。「この方は本当に神の子であった。」 40 女たちも遠くから見ていたが、その中には、マグダラのマリアと、小ヤコブとヨセの母マリアと、サロメがいた。 41 イエスがガリラヤにおられたときに、イエスに従って仕えていた人たちであった。このほかにも、イエスと一緒にエルサレムに上って来た女たちがたくさんいた。 42 さて、すでに夕方になっていた。その日は備え日、すなわち安息日の前日であったので、 43 アリマタヤ出身のヨセフは、勇気を出してピラトのところに行き、イエスのからだの下げ渡しを願い出た。ヨセフは有力な議員で、自らも神の国を待ち望んでいた。 44 ピラトは、イエスがもう死んだのかと驚いた。そして百人隊長を呼び、イエスがすでに死んだのかどうか尋ねた。 45 百人隊長に確認すると、ピラトはイエスの遺体をヨセフに下げ渡した。 46 ヨセフは亜麻布を買い、イエスを降ろして亜麻布で包み、岩を掘って造った墓に納めた。そして、墓の入り口には石を転がしておいた。 47 マグダラのマリアとヨセの母マリアは、イエスがどこに納められるか、よく見ていた。